

目が乾く、しょぼしょぼする、ピントが合いにくい、目が赤い…。
こんな症状がもしもあったら、ドライアイかもしれません。
ドライアイってなに?
ドライアイは、涙の量が減ったり、質が変化することによって、目の渇きや充血がおきる病気です。これにより眼球にできた傷などが治りにくくなります。
目の乾きの原因には様々なものがあります。
- コンタクトレンズの使用
- パソコンの長時間の使用
- ストレス
- 過労
- 睡眠不足
- 老化
- 薬の服用など
また、実際にドライアイになっていても、自覚症状が全くない方もいます。
パソコンで作業している時間が多い人は、目の疲れを感じたり、充血していたりしますが、そのような症状の原因として「目の乾き」があるので注意が必要です。
エアコンを使う夏場・冬場は注意が必要
肌と同様、目も空気が乾燥した環境では乾きやすくなります。
夏や冬は、エアコンの効いている乾燥した室内に長時間いることが多く、涙が蒸発しやすくなります。そんな環境で、パソコンの画面と長時間向き合うと、ドライアイになる可能性は高くなります。
ドライアイの検査方法
ドライアイには、2種類の検査があります。
- 1.涙の量的質的検査
- まず涙の量を測ります。
専用の小さな試験紙を下まぶたの端に挟んで5分間そのままにしておき、試験紙が涙で濡れた長さで涙の量が分かります。
また、目を開いてから目の表面の涙の膜が破壊されるまでの時間を計測するための検査を行います。
- 2.目の表面の障害を見る検査
- 目の表面の障害を見る検査では、黄緑色の試薬を点眼し顕微鏡検査を行います。目の角膜に障害がある部分が染まるので、顕微鏡で染色された部分を観察し、その障害の程度を見ます。
ドライアイの治療について
涙の量は一度減ってしまうと元に戻すことは難しくなります。
しかしドライアイ用の涙に近い成分の目薬(人口涙液)を利用することにより、目に潤いを持たせることでドライアイを防ぐことが可能になるのです。
このドライアイ用の目薬は、目の表面に成分が長くとどまってくれるので傷を治すことが出来ます。
ドライアイになってしまった時は、早めに眼科へ行きドライアイ用の目薬をもらい治療をしましょう。
もし目の傷が酷い時には、傷を治すことが優先となるので抗生物質が含まれた目薬を使用し、その後ドライアイ用の目薬を使用します。
ドライアイに効果的な対策
- まぶたを温める
- 気持ちの良い温度の蒸しタオルなどを、目を閉じてまぶたの上に乗せて温めると、血行がよくなり涙の量が増えます。
また血行がよくなることで目の調子がよくなります。
- マッサージをする
- 目のまわり・こめかみなどを自分で軽く押しながらマッサージをします。
気軽に出来るので、仕事の休憩の合間に行うのも効果的ですが、眼球を強く押したり、力を入れすぎたりしないよう注意してください 。
また、目の疲れは、肩・首・頭などのこりに影響するので、疲れを溜めないようにしましょう。
- 栄養素を補う
- ドライアイの原因としてビタミンA・必須脂肪酸の不足があります。
その他にもβカロチンやプリムローズ、ブルーベリーも効果的です。
よくある質問
- コンタクトレンズをつけていると、ドライアイになりやすいですか?
- コンタクトレンズは涙を吸収する性質があるため、コンタクトレンズを使用している方は
ドライアイになりやすいです。予防のためには、使用上の注意を守ること、定期的に眼科で検査を受けるようにしましょう。
- ドライアイを放っておくと、どうなるのですか?
- ドライアイの症状が進行すると、角膜が傷ついて視力が下がったり、細菌による感染症を引きき起こしてしまうことがあります。特に、コンタクトレンズを使用している場合は、そのような状態でレンズを装着することによって症状を悪化させてしまう場合があります。定期的な受診が大切です。
- 一日中パソコンを使用しているので、目が乾いてしまいます
- テレビやパソコン・スマートフォンなどの画面をじっと見続けると、まばたきの回数が減り、目の表面が乾燥しやすくなってしまいます。ドライアイは、一度症状が出てしまうと元には戻すことは難しいため、普段から意識して目の休憩を取ったり、まばたきをするようにしましょう。