座間市小田急相模原 武長眼科の眼の豆知識
緑内障の診断と治療

視野が欠ける・ゆがむといった症状はありませんか?

緑内障は、眼圧の高まりなどによって視神経が圧迫され、視野が狭くなったり、視野の一部が部分的に見えなくなる(視野が欠ける)病気です。近年では、糖尿病網膜症を抜いて、失明する一番の原因となっています。

緑内障の症状について

緑内障になると、下記のような症状があらわれます。

  • 視野が狭くなる
  • 視野の一部が欠ける、部分的に見えなくなる
  • 視力の低下

また、急性の緑内障の場合は下記のような症状があらわれる場合があります。

  • 眼圧の上昇
  • 頭痛
  • 吐き気
  • 眼の痛み
  • 充血

片方の眼に症状があらわれても、もう片方の眼で視野の悪さを無意識に補うために、初期の自覚症状はほとんどないと言われています。不安な方は、片目を閉じて物を見たときに視野が狭くなっていないか、見えない部分がないかなどチェックしてみると良いでしょう。
緑内障のセルフチェック(ファイザー製薬 緑内障のページに移動します)

緑内障の検査

緑内障は視野検査、眼圧検査、眼底検査などで診断をしていきます。

<視野検査>
この検査は緑内障かどうか、また進行の度合いを診るための重要な検査です。

視野検査は光の点を点滅させて、見えにくい部分がないかを片眼ずつ測り、見える範囲だけでなく、見えている範囲内での感度を調べていきます。

緑内障の初期〜中期の視野欠損では自覚症状はほとんどありませんが、青や黄などの光、点滅する光、特殊な標的(輪など)を用いる新しい視野検査も数多く開発されており、初期の緑内障の診断を行うことが出来ます。
<眼圧検査>
眼球に小さな空気の圧力を加え、その力に対して反応する力を眼圧として測る検査です。
正常な眼圧は21mmHg以下とされています。

しかし日本では眼圧が正常なタイプの緑内障も多く見られるため、眼底検査とあわせて診断を行います。
<眼底検査>
視神経線維の状態を見る検査で、緑内障の疑いがあるかがわかります。

視神経乳頭の変化および眼底の細胞表面にある神経線維の変化は、視野検査の異常に先立ってあらわれるので、緑内障の早期発見、とくに眼圧異常を伴わない正常眼圧緑内障診断の際に重要な検査です。

定期検査で緑内障の早期発見・早期治療

緑内障の治療は病状に合わせて選択されます。

患者様の多くに見られる視野異常が進行していないタイプの場合、点眼薬による治療を行い、進行をゆるやかにしていきます。

その他、緑内障のタイプや眼圧の高さ、視野異常の進行度などに合わせてそれぞれに合った処方を行っていきます。

緑内障は、重度になるととても治りにくい病気です。
しかし、初期の段階で発見できれば、その後の経過は大きく変わってきます。

定期検査等で指摘をされた場合は必ずご相談ください。
また、異常がなかった場合でも、緑内障の各検査は、年に1回ほど定期的に受けられることをお勧めします。

よくある質問

緑内障で複数の目薬を使用する場合はありますか?
通常は、一種類の点眼薬で様子をみることが多いですが、十分に眼圧が下がらない場合や、緑内障の症状が進行してしまう恐れがある場合には複数の点眼薬を用いることもあります。
眼圧を測ると、毎回数値が違うのはなぜですか?
眼圧は、季節やテレビ・パソコンなどの使用頻度だけでなく、一日の中でも時間によって変化しているため(日内変動)数値は変わります。緑内症の予防のためには、眼圧が常に18mmHg以下になっていることが望ましいとされていますので、眼圧の高い方はこまめに目の休憩を取るようにしましょう。
眼圧と高血圧は関係がありますか?
眼圧と血圧は無関係とされていますので、必ずしも高血圧=眼圧が高いというわけではありません。 しかし、高血圧と関連が高い糖尿病など、生活習慣の乱れが原因となって目に悪影響を及ぼすものもありますので、高血圧の場合は生活習慣の見直しをすることが大切です。

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